向富山  蔵前院

蔵前院を知る

蔵前院の概要

宗派は禅宗である曹洞宗。大本山は福井県の永平寺と神奈川県の総持寺です。

本尊は虚空蔵菩薩です。虚空蔵菩薩は、「虚空のごとく広大無辺なる功徳の庫蔵を有するもの」つまり、宇宙のように広大無辺な法宝をお持ちになっており、それを出して一切の衆生を利益すると言われております。また、蔵前院の本尊の両側には、地蔵菩薩と観音菩薩も祀られております。

山号を向富山(こうふざん)といいます。これは富士山と相対していること、また「富に向かう山」という縁起の良い山号であることから「向富山」と号したそうです。



蔵前院の歴史

蔵前院の発祥は、17世紀初頭にさかのぼります。蔵前院は、もと下條村蔵之前にあった真言宗地蔵院と呼ばれた小寺院でした。
 ところが、江戸時代に入り、甲州街道が江戸から甲府を経て下諏訪に通じると、韮崎町の前身である河原部村に韮崎宿が設けられました。この時、河原部村の長であった百姓の平賀源五左衛門は、韮崎宿の発展と宿民の精神安定のために、宿場韮崎に寺院を設けようと考えました。そこで、地蔵院の本尊を移すと同時に、甲府市にある長松山恵運院の名僧環室玄尊大和尚を開山に請じて向富山蔵前院を開かれました。
 しかし、伽藍の整備には長い年月を要したらしく、平賀家の記録では寛永7(1630)年には本堂・庫裏・死霊堂などが完備したと言われています。
 その後、事情は明らかではありませんが、虚空蔵菩薩が本尊に迎えられ、地蔵菩薩は合祀仏として祀られるようになりました。そして、韮崎宿が発展するに従って大寺院になり、現在の蔵前院になったそうです。
 また、現在の伽藍は平成16年に整備されたものです。
向富山 蔵前院
〒407-0024
山梨県韮崎市中央町6−8
☎︎ 0551-22-0294

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